研究機関特集「肌フローラを利用した 原材料開発、機能確認、製品開発へ」
皮膚菌叢解析・口内菌叢解析・腸内菌叢解析で菌叢の変化を知ることで、良い製品開発が可能ではないかと考えています。
当社が提供する、製品開発のための「肌フローラ」・「口内フローラ」及び「腸内フローラ」試験サービスをご案内します。
肌・口内・腸内フローラからわかること
肌・口内・腸内フローラについて
ヒトの皮膚・口内・腸内にはさまざまな細菌が存在します。皮膚や口腔内、腸内に存在する細菌には善玉菌、悪玉菌が存在します。
これらの細菌が皮膚に与える影響、口内や腸内環境に与える影響はそれぞれ異なっています。この細菌の動きを見ることで、額や鼻の脂浮きやアトピー性皮膚炎の関係、また歯周病や全身疾患や食べ物と口腔内環境の関係、同様に腸内環境の関係を見ることができます。
このような細菌の特性を利用して化粧品やサプリメント、食品の効果を客観的に見ることができます。これは、細菌が様々な代謝物を餌にしてそれぞれの細菌の量が増減する現象を捉えることが出来るのです。

口内フローラと食べ物の関係
口内フローラと食べ物の関係を見てみましょう。これはキムチなどの発酵食品をほぼ毎日食べるというアンケートに答えた人の解析結果です。
緑色のYESと答えたグループではロイテリ菌が現れています。ロイテリ菌は虫歯や歯周病を予防する効果があると報告されています。

肌フローラと自覚症状の関係
次に肌フローラと「額や鼻の脂浮き」の関係を見てみましょう。「額や鼻の脂浮きが気になる」という項目の アンケートに答えた人の解析結果です。
緑色のYESと答えたグループではアクネ菌や美肌菌と言われる表皮ブドウ球菌が関連していることがわかります。
このように、食べ物や肌タイプによってフローラの特徴が現れていますので、化粧品や食品、サプリメントなどの効果試験には重要な要素のひとつとなります。

当社のサービス概要

ヒトマイクロバイオームから見る製品開発
メタゲノム解析の特徴
広範囲のプライマーで精度を確保
■ 種レベルの解析が可能、重要な細菌も検出できます。
■ 真菌はITS領域に対応するプライマーで実施
細菌が共通して持つ16s rRNA遺伝子の一部領域をPCRで増やし、高速シーケンサで読むことでどんな菌が検体中に存在するのか調べる方法です。
弊社のフローラ解析ではV1からV9までほぼ網羅したプライマーで実験しています。
特に を実施するには一部のV領域だけでは分離できない菌種があります。

メタゲノム解析-フローラ解析の流れ(細菌)
■ 経験ある安定した採取キットを準備しています。
■ 綿棒・テープ・唾液・便・血液・組織など(動物サンプルも可)
綿棒でスワブした検体が基本ですが、テープ採取も対応しています。
特に、顔に特化する必要なく全身の肌検体で経験がありますので、事前にご相談ください。
サンプルからDNA抽出を行い次世代シーケンサーで分析を行います。
データのQCチェック後細菌のデータベースと照合し、菌種を分類します。(専用ソフトウエアMetagenome@Kin利用)
菌種の分類後は 群間比較や、統計解析など実施してその結果をお返しします。
メタゲノム解析では結果は占有率で表示され、例えばアクネ菌が全体の25%でした、という形式になり、菌の個数では分析できませんが、菌数をご希望の場合、オプションサービスがございます。

肌フローラ試験 S-KIN Pro
肌フローラ解析(S-KIN Pro)
■ 肌フローラ解析でできること
メタゲノムシーケンスによる種レベルまでの解析と高精度なデータ解析をご提供
頭から足の裏まで様々な皮膚常在菌の解析が可能
肌常在菌全体のフローラ解析とバランスを解析します。
・グループ間比較
・Before/After解析
・有意性の高い菌の検出 など多くの解析に対応しています。
有意差検定、多様性、オッズ比の3方向から解析します。

肌フローラ試験 S-KIN Pro
サービスの流れ
■ キットをご購入いただき、お打ち合わせ後に解析内容決定
*サービスの流れはCOMA・腸KINとも同じです。
テープも可能ですが、滅菌されているものを推奨します。

肌フローラ試験 S-KIN Pro
S-KIN Proの利用目的
■ 目的は様々 多くの企業様が本サービスを利用
■ 数々の経験と実績で解析をアドバイスします。
化粧品企業・医薬品開発
原材料、化粧品、石鹸などの企業
- 原材料の開発における有効性の証明
- 化粧品の効果試験: Before / After, Time-series
- 肌タイプとの関係の調査
- マーケティング媒体の作成
- 医薬品開発
飲料・サプリメントを含む食品企業
皮膚への接触素材の開発
マーケティング関連への利用
- 効果の検証やマーケティングツール

肌フローラ試験 S-KIN Pro
口内フローラ試験 COMA Pro
目的に応じて選択できるCOMA pro 試験サービス
■ COMA ProとCOMA Pro Lightを準備
■ 使い分けで効率的な試験が可能
COMA Pro Light:ヒトの口内常在菌に絞った中での解析で、歯磨きなどよく知られた細菌などの試験に最適
COMA Pro:口内常在菌だけではなく治療効果や介入試験の網羅的試験や大規模試験に最適

肌フローラ試験 S-KIN Pro
キットを準備
■ 唾液とペーパーポイントを準備
■ 動物は綿棒を準備
唾液とペーパーポイントの特徴を生かした試験が実施できます

肌フローラ試験 S-KIN Pro
COMA Pro ,COMA Pro lightの利用目的
■ 製品開発の検証や大規模試験による細菌の同定
■ 医薬品開発、腸内フローラ・肌フローラとの同時検証に多く利用
原材料効果検証、サプリメント飲料などによるフローラ変化検証、口腔ケア商品効果検証、食品・機能性食品効果検証
製品開発の基礎試験

肌フローラ試験 S-KIN Pro
オプションとWEBサービス
オプション解析
様々なオプション解析を準備しています
● 総菌数解析: 検体の中に含まれる総菌数を定量 (細菌のみ対応)
● 真菌解析: 細菌と同じ検体から解析可能、真菌だけの解析も可能
● アクネ菌株解析, アクネ菌 Ribo Type解析 (肌のみ)
● 表皮ブドウ球菌定量試験 PCR解析 (肌のみ)
● 口内 特定菌種定量PCRサービス 4菌種~5菌種
● その他要望に応じた解析に対応

肌フローラ試験 S-KIN Pro
健常日本人肌フローラデータベース【JSMD】の利用
当社が作成しました、ボランティアによる顔の頬の菌叢データです。
メタゲノム解析と38項目のアンケートで有意差検定などを行った結果を収録しています。
アンケートによる肌状態と細菌の占有率と有意差検定、オッズ比を閲覧でき、さらにS-KINPro解析結果データとJSMDデータの比較ができます。
文献情報も提供しており、検出された細菌名とコスイング化合物名で、毎週・PubMed論文を検索した結果を参照できます。

肌フローラ試験 S-KIN Pro
@KIN統計解析の無償提供
拡張のWEB版統計解析【@KIN統計解析】の2ヶ月間の無償提供
● Kruskal-Wallis test(α多様性解析)
● Permanova(β多様性解析)
● LEfse解析(マーカー細菌探索)

肌フローラ試験 S-KIN Pro
WEBセミナーのご案内
■ 製品開発のための肌フローラ・口内フローラ解析のご紹介 WEBセミナー開催スケジュール
開催スケジュール | 内容 | 締切り | ミーティングツール |
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4/15(火)10:30 - 11:30 肌フローラ「S-KIN」 | 製品開発のための肌フローラ解析のご紹介 | 4月14日 | ZOOM |
4/15(火)13:30 - 14:30 口内フローラ「COMA」 | 製品開発のための口内フローラ解析のご紹介 | 4月14日 | ZOOM |
4/15(火)15:00 - 16:00 肌フローラデータベース「JSMD」 | 日本人肌フローラデータベースのご紹介 | 4月14日 | ZOOM |
4/16(水)10:30 - 11:30 肌フローラ・口内フローラAIナビ | AIを使った肌フローラ・口内フローラ予測サービスのご紹介 | 4月14日 | ZOOM |