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お肌バランスチェックキットで、肌フローラを見てみましょう

肌チェックの方 法の一つとして、 S-KIN 肌チェックは肌常在菌に着目しました。 約1,000から2,000種の肌常在菌を一度に検出し、微生物のバランスを測定します。

微生物の多様性に着目するとともに、気になるいくつかの菌の状態を評価します。

常在菌は、体内で代謝した皮膚からの分泌物の皮脂 を栄養源にしているので、体調やストレス、化粧品等によって、皮脂 の状態とともに常在菌のバランスも変化し ます。

保っていたバランスが崩れると、乾燥やシワ、ニキビ、アトピーなど様々な症 状を引き起こすリスクとなします。

腸内環境の良し悪しも肌状態に関連する報告もあります。

肌の健康 を保ち、外部の雑菌から守ったり、潤いを保つためには常在菌のバランスが重要です。

性別・年齢は問わず 、 肌の健康状態のチェックに利用できます。

肌フローラ チェックではわかりやすく3つのポイントで評価しています
  1. 総合評価点数でわかりやすく評価

  2. 気になるよく知られた肌常在菌ごとに評価

  3. 肌に常在している様々な菌バランスを点数評価

総合評価.png

総合評価では、全体の常在菌の状態を予測される肌タイプとともに点数で示しています。

​着目している常在菌の状態のポイントと、バランス総合評価を考慮した総合得点です。

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着目している常在菌4種類の状態を菌全体に対する割合(占有率)をもとに評価しています。

​コメントには簡単なアドバイスを載せています。

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Pieチャート見本.png

S-KINが最も重要視しているバランス(多様性)の評価です。

​多様性指数をもとにバランス評価を点数化しています。

​さらに上位を占める細菌(トップ10)を表示しています。

常在菌の状態に対するアドバイス

着目する4種類の菌をもとに、詳しい状態とアドバイスレポートが含まれています。

​アクネ菌の例を示します。

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アクネ菌のアドバイス.png
実際に美容液を使って試験した結果 その1
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実際に美容液を使って試験した結果 その2
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入手方法とチェックの受け方

個人の方は、Amazonもしくは、S-KIN SHOPより購入してください。

​企業様などで検討の方は、当社まで直接コンタクトをお願いします。

S-KINバランスチェックキットの中に、綿棒、生理食塩水、返信用封筒と使用説明書が同梱されています。

​使用説明書に従って常在菌を採取して返信用封筒で送付してください。

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多様性の評価について

多様性は、どれだけ多くの細菌が均等に分布しているかということいい、Simpson's IndexやShannon Entropyという指標で表されます。

バランスが良い状態

バランスのとれた菌の状態を表す菌種のパイチャート。さまざまな菌がバランスをとっています。

(当社実験資料)

バランスが悪い状態

ある菌の存在量が多くなり、バランスを壊しアトピー性皮膚炎と診断された例

(当社実験資料)

日本人の多様性について(当社研究資料より)

当社の研究によりますと、Simpson's Indexで表記すると約0.86が中心値となります。肌バランス評価では、Simpson's Indexに100を乗じた点数を表示しています。

86点より小さいほど、多様性が悪いと評価されます。

多様性が低くなる原因は、何かの細菌の面積が広く、その細菌の占有率に引っ張られて多様性を悪くしています。

Simpsons.png
日本人の上位を占めている細菌について(当社研究資料より)

日本人より検出されたほほから採取した肌常在菌の全種類は約8400種類で、中でも占有率*が0.1%以上の細菌は約100種類でした。

その中にから、S-KINレポートでは、1位のアクネ菌(Cutibacterium acnes)、2位の表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、5位の黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、22位のサーモフィルズ菌(Streptococcus thermophilus)に着目しています。

​その理由は、以下のような特徴からです。

  • アクネ菌は日和見菌で、肌を弱酸性に保ち、肌を保湿し保護しますが、増え過ぎるとニキビの原因になります。

  • 表皮ブドウ球菌は善玉菌で、近隣に存在する黄色ブドウ球菌の増殖を抑え、肌の潤いを保ち、美肌菌とも言われています。

  • 黄色ブドウ球菌は悪玉菌で、アトピー性皮膚炎などのかゆみの元となる抗菌を出します。

  • サーモフィルズ菌は善玉菌で、セラミドを生成し、肌を乾燥から守ります。

S-KINで検出される主な細菌の役割(当社研究資料より)

S-KINでは多くの細菌が検出されます。その中で、比較的多く検出されていて生理的な機能がわかっている細菌について紹介します。

BacteriaName
Description
Cutibacterium acnes
肌の主要な菌叢構成細菌で間接的にニキビの形成に関わるが、肌で産生されるトリグリセリドを分解して脂肪酸を作り、肌を弱酸性に保つことで肌の健康維持にも関わっている。
Staphylococcus epidermidis
皮膚のバリア機能を担うとされる常在菌。スフィンゴミエリナーゼを産生する能力があり、この物質はほかの細菌の栄養となるとともに、肌細胞が加齢や脱水を防ぐ働きのあるセラミドを産生することを助ける。
[Propionibacterium] namnetense
ヒトの骨組織から検出された菌。16s rRNA配列がC.acnesと98%以上の相同性があるためシーケンスでC.acnesと見分けることが難しく、誤って検出されている可能性がある。
Streptococcus oralis
口腔内に多量に生息する常在菌と知られる。日和見菌だがまれに敗血症の原因となる。
Staphylococcus aureus
肌に棲息する菌では毒性が強く、トビヒの原因となる。また、アトピー性皮膚炎の病変部でも豊富に観察される。
Moraxella osloensis
ヒトの肌の常在菌として知られている。
Staphylococcus capitis
ヒトの肌に生息する常在菌で、コアグラーゼと呼ばれる酵素の産生能力を持たない病原性の低い人の肌の常在細菌。
Snodgrassella alvi
肌上での働きは不明だが、ミツバチの腸内細菌として知られている。
Corynebacterium tuberculostearicum
培養ヒト肌細胞を用いた研究で、NFKBの発現を誘導して炎症反応を引き起こすことが報告されている。
Streptococcus equi
肌上での働きは不明だが、馬の感染症原因菌として報告されている。
Staphylococcus saccharolyticus
顔に限らず広範囲の肌に常在する細菌として知られている。
Streptococcus sanguinis
口腔内の常在菌で肌上での働きは不明であるが、S.sanguinisに対する免疫反応がベーチェット病の原因となっている可能性が報告されている。
Lawsonella clevelandensis
頭皮の毛包部に主に生息する細菌だが、アトピー性皮膚炎の病変部ではアクネ菌とL.clevelandensisが減少し、黄色ブドウ球菌が増えるという報告がある。
Xanthomonas campestris
X.campestrisの肌での働きは不明だが、当該菌はハイドロキノンにスクロースを利用した糖鎖を付与することで美白成分として知られるα-Arbutinを産生する酵素を持つ。
Haemophilus parainfluenzae
肌上での働きは不明だが、口腔内の常在菌として知られ、まれに菌血症の原因となる。
Gemella haemolysans
肌上での働きは不明だが、口腔内の常在菌として知られ、まれに心内膜炎の原因となる。
Streptococcus thermophilus
S.thermophilusにはセラミドを合成する能力があり、本菌を破砕して含んだクリームを肌に塗布することで肌の水分量が増すとする報告がある。
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